米国「ステレオ・タイムズ誌」
評論家:マイク・シルバートン氏
シングルコアーケーブルシリーズ・レビュー

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最近ふと思うのが、新しいオーディオ用のケーブルに興味をもたない販売店やユーザーが多い気がするのだが、そう感じているのは私だけなのだろうか。今まで市場には数多くのメーカーから様々なケーブルが登場してきた。高価なケーブルは別として一般的にはオーディオ機器よりもケーブル類は買いやすく色々と試すことが出来る。それがゆえに殆どの方はケーブルによって音は変わるが決して良い方向に音が変化しないと感じて諦めている方が多いのではないかと思う。そういった諦めているような方に是非試してもらいたいケーブルがある。それはアコリバから発売されているシングル・コアー・ケーブルシリーズだ。

アコリバのケーブルの特徴は単線導体を採用している点と、一本一本完全ハンドメイドで組み上げているという点。楕円形状のPCOCC-A単線導体の上に天然のシルクチューブ、そしてテフロン加工が施された銅管、最後にカーボンが含浸されたCSFチューブを被せるというユニークなスタイルでケーブルを組み上げている。尚、RCAプラグとXLRコネクター、そしてYラグとバナナプラグはプラグ専門メーカーの協力を得て、アコリバ完全オリジナルの物を採用。しかも全てが完全無ハンダ・ネジ留め式を採用し、導通性を極限までに高めた仕様となっている。従来のXLRコネクターは全てハンダで導体を固定していたが、アコリバが採用しているコネクターはネジ留め構造というから驚きだ。

アコリバと出会うまでは私の自宅システムの電源ケーブルやラインケーブルはノードスト社とブラックノイズ社の物を愛用。具体的に言うとノードスト社のValhallaラインケーブル(バランス型)、Tyrスピーカーケーブル、そしてBrahmaとVishnuという電源ケーブルを愛用。ノードスト社は世界的に評価が高く非常に高価なケーブルメーカーとして知られている。ブラックノイズ社もノードスト社と同価格帯のケーブルを世に送り出している。今まで試した様々なケーブルの中でノードスト社とブラックノイズ社を超えるケーブルは無いと確信していた。

正直、ノードスト社のケーブルからアコリバのケーブルに交換することに対して少々不安を感じていた。ただ、今までケーブル以外のアコリバ製品は色々と使ってみて非常に効果的だと感じていたのでケーブルも他の製品と同様、期待を裏切らないのだろうか。答えは「YES」だ。またアコリバに驚かされた!とくに中域に特別な物も感じる。魔法のような中域と表現するべきなのだろうか。低域も高域も重要な要素だが、個人的には中域の質が非常に高いと音全体が高次元になると考えている。空間表現や音像定位も素晴らしい。アコリバのケーブルを耳にした時に強く感じた印象は色づけを全く感じさせないケーブルだということ。ケーブルが存在しないかのような音になった。普段、ケーブルは音色がこうなったとか、ここが特徴的だといった表現を使うのだが、アコリバのケーブルに関しては「ケーブルが存在しない」と言うのが正しい表現だと思う。それだけニュートラルで色づけがないのだ。こればかりは一度聴いてみないと分からないだろう。是非試聴してみることを強くお勧めする。