ポーランドHigh FidelityによるAcoustic Reviveインタビュー。

原文はこちらからご覧下さい。


Wojciech Pacula: アコースティックリバイブはどのようにして始まったのですか?
石黒謙:アコースティックリバイブは1997年に、私が開発したRD-1 disc demagnetizerを売り出すことで始まりました。その後、アコースティックリバイブはすべての種類のオーディオアクセサリーを開発し、そして我々の製品は、日本で一番高位の賞であるオーディオ銘機賞のような多くの賞を受賞しました。例えば、オーディオ銘機賞のオーディオアクセサリー部門で14年間連続で金賞、ケーブル部門で、5年連続を含む8回金賞を受賞しました。今や、アコースティックリバイブは日本でナンバーワンのアクセサリー&ケーブルのブランドだと自負しています。


アコースティックリバイブの背後にある主要な考え方と主要な哲学はなんですか?
我々の哲学はオーディオアクセサリーはサウンドを変えてはいけない、ということです。つまり、アクセサリーは、ただノイズとその有害な影響を除去するだけなのです。我々の製品はノイズやゆがみのような悪質の要因を取り去りますが、音の活動力やエネルギーは損ないません。このことはオーディオ機器の性能が100パーセント存分に示せるということを意味します。


オーディオファンがオーディオシステムを始めるにあたり、一番重要なことはなんでしょうか? 適切な心の持ち方が重要です。サウンドの大きな変化にだまされないということです。たとえば、高音部が強調されると、サウンドが新鮮で高音がさらに詳細にわたっているような印象を受けるかもしれません。あるいは、低音が強調されると、サウンドが豊かさと厚みをもったように解釈されるかもしれません。しかしながら、強調された高音領域、低音領域は、単なるノイズかゆがみであるかもしれません。もし、そうであるなら、もともとの情報は覆い隠されていることになります。加えて、このような刺激的で歪んだ高音を、高い解析度および豊かな情報であると、時折間違ってとらえてしまう人もいます。ハイビジョンや4Kのビデオの場合でも容易にわかるように、高い解析度は鋭かったり荒かったりするのではなく、なめらかなのです。


アクセサリーは、どのように優先順位をつけますか?つまり、最優先のものから一番優先順位の低いもの、という意味ですが。
優先順位については後でお話します。重要なアクセサリーということでは、すべてのアコースティックリバイブのアクセサリーは重要です。オーディオに起きる問題は、どこかたったひとつの改善で解決されるものではありません。ケーブル、振動、ノイズ、そして部屋のチューンングのような全体を同じ釣りあいで処理することによってのみ、理想的なオーディオ環境が得られるのです。もちろん、高価な機器やスピーカーを使うことだけでは、よいサウンドは決して得られません。


なぜ大手のオーディオ機器メーカーはこのような改善に関心がないのでしょうか?
オーディオ機器メーカーの人達や技術者は彼らの機器がサウンド改善の主要な要因だという誇りがあるのでしょう、そしてケーブルやアクセサリーはサウンドをいちじるしく改善できないと思っているのでしょう。つまり、せいぜいサウンドを変えるくらいしかできない、と。 事実、ケーブルやアクセサリーはサウンドを変えることができます。その上、真にすぐれたケーブルやアクセサリーは、サウンドを改善することができるのです。オーディオコンポーネントの場合でさえ、そのサウンドは違うサーキットデザインによってだけでなく、ワイヤー、キャパシター、レジスター、ケースのデザイン、その材質などのタイプによっても違ってきます。


オーディオ愛好家がまず手始めにするべきことについて助言するとしたら?
ケーブルとアクセサリーの優先順位の話題に戻りますが、ケーブルの場合は全体から細部にいたるまで取り替えるべきです。パワーコードに関しては、私は以下のような順序をお奨めします。(1)壁の電源 →power strip (2)配電盤→CDプレイヤー (3)power strip→アンプ。電気の流れは水にたとえられます。もし上流が濁っていれば、下流もまた濁ります。さらに「下流の」ケーブルは「上流の」ケーブルに影響を与えるかもしれません。
アクセサリーとは違い、どのようなオーディオシステムにもケーブルは必要ですので、良いケーブルを使うべきです。理想的なケーブルは、伝送による音質低下、ゆがみ、ノイズ、そしてサウンドの着色を起こさないものです。つまり、シグナルの質を変えないケーブルということです。
アクセサリーに関しては、部屋のチューニングから始めることが理想的です。しかし、部屋のチューニングは位相や感覚の点から見ると、容易に事態を悪化させるかもしれない、ということに注意してください。私が提案する交換の順序は、(1)部屋のチューニング(2)振動のコントロール(ボード、インシュレーター) (3)ノイズ対策。


アコースティックリバイブのアクセサリーがサウンドにもたらす変化をどうやったら計測できるでしょうか?
アナライザーで振動数/周波数の特性を、最新のスペクトラムアナライザーで、S/N率を計測できます。
しかしながら、最も良い計測器は人間の耳です。人間の耳だけが、音の感じや音質を知覚できるのです。我々はオーディオ機器に耳を傾けるだけではなく、ライブ演奏も聞くべきです。そして、自分たちの感性を磨くために素晴らしい絵画を鑑賞したり、読書をしたりするべきです。


オーディオアクセサリーの製造メーカーはしばしばインチキ品を売っていると非難されます。しかしながら、あなたは最初から専門大学と協力しています。なにか例を挙げていただけますか?
アコースティックリバイブは群馬大学の工学科と協力しています。例えば、下記の分析は群馬大学によりなされたものです。(ここを参照)
私は、サウンドの変化は可能な限り科学的に証明されるべきだと思っています。また、オーディオ機器の場合、違う材料と構造によってもたらされたサウンドの変化の大きさは、科学的に確認されるべきです。しかしながら、大学との協同調査にはかなりの金額が必要となるため、私はオーディオ産業全体による協同の取り組みが必要だと考えています。

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CD フォーマットの未来を、もし未来があるとして、どう思いますか?そして「古い」高解析フォーマットであるSACDとDVDオーディオについてはどうでしょうか?
ビニールのようにCDフォーマットも少数派として続いていくかもしれません。SACDとDVDオーディオは減少します。SACDとDVDオーディオの最大のパフォーマンスを引き出すオーディオ機器が開発されていないのがその理由だと思います。
CDの音質が急速に進化したのは、CDのデータがトランスポートから、SPDIFとAES/EBUのようなデジタルリンクにより他の会社が製作したD/Aコンバーターへと送信可能だからです。そして、そのようなタイプの高品質コンポーネントを開発できる会社はたくさんあり、そのことが競争を増進させます。 一方で、SONYはそれをSACDに関して認可しませんでしたが、そのことがその発展を遅らせてきたように見えます。
DVDオーディオは5.1chのホームシアター環境を必要とします。そして、DVDプレイヤーからのディスプレイアウトプットが操作に必要なため、純粋なオーディオのようには広がっていないように思えます。
事実、音質の点で、最も高品質の独立したCDプレイヤーを超えるSACDやDVDオーディオプレイヤーはなかったのです。しかし最近、dCSの主力商品の、最も高品質の独立したCDプレイヤーを超えるSACDシステムが発売されました。オーディオ業界とSACDにとって、いいニュースです。


オーディオファイルはCDフォーマットに取って代わると思いますか?
インターネットによる配信は広まるはずですから、ファイル(データ)は主要なオーディオ音源になるはずです。しかし、触れることができる物を必要とする人達がいますので、CDとSACDは消えないでしょう。パッケージの装丁に惹きつけられる人もいますし、触れることができる物を所有する満足感を感じない人もいます。ビニールの時代から、芸術作品としてのカバーは常に人を惹きつけてきました。もしCDとSACDのカバーが未来にも同じような魅力を持ち続けるならば、ディスク音源は芸術として生き残っていくでしょう。さらには、PCやネットワークプレイヤーを操作するのが不快だと感じ、音楽を聴くのをやめてしまう人がいるかもしれません。


LPに関してはどうでしょうか、今、もっとも良い選択でしょうか?
LPは他に代わるものがない音源として存続すべきです。なぜならアナログレコードはオーディオ再生のための最高の音源ですから。ご存じのように、サウンドシグナルはアナログの波形です。しかしデジタル音源はアナログシグナルをデジタルに変えなければなりません。スクラッチノイズや保存のような難しさは多少ありますが、アナログレコードはこの点において、はるかに優れているのです。実際、アナログレコードのサウンドは自然な感情や生気において、まさっています。
現在のところ、最も高品質なデジタル音源はDSD 5.6MHzファイルです。これは高い可能性の見込みがあるように見えますが、そのようなファイルは事実上マスター音源品質を提供することを意味しますので、大手レコード会社と主要なアーティストはそれらを売ることを拒否しなければなりません。また、この観点において、私はもっと多くの会社が、dCSのような最高のSACDプレイヤーを開発することを望んでいます。そうすればSACDがもっと広まるでしょう。


あなたのオーディオシステムを説明して下さいませんか。私が知るところによれば、ひとつ以上お持ちですね。
確かに、私は6つのパーマネントシステムを持っています・・・ (以下、システム説明)


Main system A
Speakers: AVALON Diamond | SP Cable: A Revive SPC-2.0PA
Power amp: VIOLA BRAVO | Cable: A Revive XLR-5.0PAII
DA convertor: GOLDMUND MIMESIS 21 E | Digital Cable: A Revive DSIX-1.0PA
Digital Preamp: GOLDMUND MIMESIS 24 ME | Digital Cable: A Revive DSIX-1.0BPAII
CD transport: Burmester 979
Analog Player: ROKSAN TMS + GRAHAM MODEL2.2 | Cartridge: LYLA TITAN custom-made (2017S duralumin body) STEREO + MONO | Phono cable: A Revive PHONO-1.2PA | Phono-equalizer amp: CONNOISSEUR 4.0 ADVANCE | Cables: A. Revive RCA-1.0PA
All Power Cables: POWER REFERENCE with RTP-ultimate and RAS-14 etc.


Main system B
Speakers: WESTLAKE BBSM15F | SP Cable: A Revive SPC-2.0PA 2pair
Power amp: PASS ALEPH2 4pcs (Bi-amp) | Cable: A Revive XLR-5.0PAII & RCA-1.0PA
Preamp: MARK LEVINSON LNP-2L | Cable: XLR-1.0PAII
DA Convertor: WADIA PRO | Digital Cable: DSIX-1.0PA BNC)
CD Transporter: WADIA21
Analog Player: SPIRAL GROOVE SG2 + GRAHAM PHANTOM
Cartridge: LYLA TITAN custom-made (2017S duralumin body) STEREO MONO
Phono Cable: A Revive PHONO-1.2PA
Phono equalizer amp: GOLDMUND PH3
Cable: A Revive RCA-1.0PA
All Power Cables: POWER REFERENCE with RTP-ultimate and RAS-14 etc


Home theater&Multi-channel system
Main Speakers: B&W 802D 2pcs.
Center Speaker: B&W HTM2D
Rear Speakers: B&W 803D 2pcs.
Subwoofer: B&W ASW15
DA Convertor: GOLDMUND DEGI-MONO
SP Cables: A Revive SPC-2.0PA
Power amp: GOLDMUND 18.4ME 5pcs.
Digital Cables: Acoustic Revive DSIX-1.0PA 6pcs (All digital link)
AV(Digital) Preamp: GOLDMUND MIMESIS 30 ME
Digital Cable: Acoustic Revive DSIX-1.0PA & Analog Interconnect Cable: Acoustic Revive RCA-1.0PA 6pcs.
Blu-ray(Universal) Player: DENON DVD-A1UD
Projector: MITSUBISHI 2001(three beam projector)
Screen: STEWART SNOWMAT
Power cords: Acoustic Revive POWER REFERENCE + Acoustic Revive RTP-ultimate and RAS-14 power strip


PC&Network Audio system
Speakers: ACOUSTIC ENERGY AE2SIGNATURE | SP Cable: Acoustic Revive SPC-2.0PA
Power amp: McCINTOSH MC602 | Cable: Acoustic Revive XLR-1.0PAII
Preamp: JEFF ROLAND CAPRI S II | Cable: Acoustic Revive RCA-1.0PA&XLR-1.0PAII
DA Convertor: RME UCX UFX etc | Clock Cable: Acoustic Revive COX-1.0PA BNC | Digital Cable: Acoustic Revive USB-1.0SPS with RUI-1
Word Clock: GPS Rubidium | in LAN channel: Acoustic Revive LAN-1.0PA with Acoustic Revive RLI-1 and Acoustic Revive RLT-1
All Power Cables: Acoustic Revive POWER REFERENCE


Living Room system
Speaker: SONUS FARBER SIGNAM | SP Cable: Acoustic Revive SPC-5.0PA 2pair Bi-wired
Pre-main amp: SONUS FARBER MUSICA | Cable: Acoustic Revive RCA-1.0PA
CD Player: BOW TECHNOLOGY WIZARD
All Power Cables: Acoustic Revive POWER REFERENCE


Bedroom system
Speakers: Everything But The Box | SP Cable: Acoustic Revive SPC-2.0PA
Pre-main amp: AUDIO ANALOG PRIMO | Cables: Acoustic Revive RCA-1.0PA
CD Player: AUDIO ANALOG CDP2.0
Acoustic Revive RTP-2ultimate and Acoustic Revive POWER REFERENCE