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羽岡佳

羽岡佳

私は、テレビドラマ、アニメ、映画、報道番組などの音楽を作ったり、時々ア ーティスト楽曲等の作曲もしております。アーティスト楽曲等では、作曲のみ担当し、アレンジャーの方に仕上げていただくことが多いのですが、サウンド トラックの仕事では、音楽が仕上がる最終工程まで関わります。具体的には、自宅の作曲スタジオで DAW(MOTU DP8)を使用して作曲し、楽譜作成ソフト(Avid Sibelius7.5)でスコアとパート譜を作り(写譜屋さんに依頼する場合もあります)、スタジオミュージシャンの方々の演奏を、レコーディングスタジオにてマルチトラックレコーディングし、トラックダウンを経て完成します。生楽器収録やトラックダウンの作業は、レコーディングエンジニアさんにお願いしてます。

アウトボード
自宅スタジオでは、今まで様々な機材を使用してきましたが、ここ数年は、 余計なストレスを排除し全神経を作曲作業に集中できる環境を目指して、出来るだけシンプルな機材構成にしています。これはコンピューターの進化により可能になったことです。アコースティックリヴァイブ製品を試してみたくなったのは、機材をどんどん減らしていた、まさにその時期でした。電源や音声のケ ーブルを変更することで音が変わることは様々な機会に体感していましたし、レコーディングエンジニアさんのスタジオでは、各種ケーブルや電源タップの 視聴をさせてもらったりもしていました。アコースティックリヴァイブのことも、もちろん知っていました。ただ、作曲家の自分は、限られた時間と資金と脳のリソースの使い道を、作曲と音源類(ハードウェア&ソフトウェアシンセサイザー、サンプリングライブラリ等)の収集に使いたかったので、高級ケーブルには手を出さないようにしていました。(ケーブルも多少は購入していましたが。)。

アコースティックリバイブ製品使用のきっかけは、ダウンロード販売されて いるサンプリングライブラリの購入時でした。今までサンプリングライブラリは、CD-R、DVD-R、ハードディスクなどで販売されていましたが、ここ数年で、 ダウンロードでの供給にほぼ切り替わりました。そこで、自分のダウンロード 環境のクオリティによって、購入するサンプリング音源のクオリティが変わってくるのではないか、と思ったわけです。まずはダウンロード用に使用しているMacBookPro用にLAN-1.0PA、RLI-1GB、RUT-1、それから外部HDDとの接続用に FW-1.0TR-SF、RUI-1、USB-1.0SPSを購入しました。ここでたいしたリサーチもせ ずにアコースティックリヴァブ゙製品を選択したのは、ブランドに対する信頼からでした。アコースティックリヴァイブのスピーカースタンドは多くの商業音楽スタジオで使われていますし、それまで音楽制作現場で何度かケーブル比較の機会に居合わせる中で、アコースティックリヴァイブ゙製品は、色付けがなく透明感があり、不要な自己主張や頑固さが音に感じられず、抽象的ですが、器が大きくて包容力のある印象があり、音楽制作に合っていると感じていました。

MacPro2台
こうして、ソフト音源ダウンロード購入の、クオリティに関する不安がなくなり、次に購入したのが、音楽制作用MacPro2台を接続するためのLAN-1.0PA、 RLI-1GB、RUT-1、RLT-1でした。このタイミングで音が劇的に改善しました。私は、VSL社のVIENNA ENSEMBLE PRO 5を使用して、1台目のMacProを音楽制作メインマシン、2台目のMacProをソフトウェア音源専用マシンとして使用しており、 その2台をLANケーブルで接続しています。そのLANケーブルをアコースティック リバイブ製に変更したところ、いつも使用しているソフトウェア音源の音が、 大幅にグレードアップしたのです。音像が大きくなり、低域もしっかりと出て 密度が増し、高域は艶やかになりました。同じ設定でも音量が大きくなり、高 域の耳障りな感じも軽減しました。これによって、作曲した楽曲のデモMix時に、 余計なEQやコンプレッサーをかける必要がなくなりました。

RR-777
アコースティックリバイブに惹かれ始めた私が次に購入したのは、RR-777でし た。これも今では必需品になっています。本来どのような目的で作られている ものなのか正確には知りませんが、使用してみた私に対する効果は次のようなものです。私は特にこの15年間はほとんど仕事しかせず、他の人が歩いている 時間も、電車に乗っている時間も、人と話している時間も、私は座って作曲をしていました。つまり、働きすぎです(笑)。そうすると、とても体調が悪くな ってきます。ここ数年、あまりのだるさから働きすぎに気をつけるようになり、散歩をするようになりました。さらに何度か思い切って1日休み、森を歩いてみ たのです。すると、その後数日間、今まで味わったことのないような体調の良さ、頭の覚醒感を味わい、視界が明るくなり、集中力が出てきて、音も情報量豊かに立体的によく聴こえるようになり、作曲時のインスピレーション作業も スムーズに進むようになったのです。ただ、これはそれほど長くは続きません。いつもの忙しい日常に戻るとまた身体がだるくなって、音楽に対する集中力が なくなっていきます。そこでRR-777を使用したところ、森を歩いた後のような感覚を味わうことができたのです。もちろん、実際の森ほどの大きな効果ではないのですが、森にはなかなか行けませんので、今ではなくてはならないものになっています。その後、寝室にもRR-777を置いて寝ています。疲れている時ほど 効果を感じるのですが、疲れてもやもやとした脳が朝起きたときにはすっきり しています。

アコースティックリバイブ製品を多用するようになり、時々ウェブサイトを覗くようになると、仕事で演奏をよくお願いしているベテランViolinistの小池 弘之さんや、何度かお世話になったことのある巨匠レコーディングエンジニアの鈴木智雄さんが、ご愛用されていることを知りました。あるときNHK506スタ ジオでのレコーディングで小池さんにお会いしたときに、アコースティックリヴァ゙イブを使用されているんですね、とお話してみると、アコースティックリヴァイブ製品の良さをいろいろ教えてくださり、ついに私も、アコースティックリヴァイブ製ケーブル類や電源タップを導入してみたいと思うようになりました。


ケーブル類


まずは2台のMacPro、オーディオインターフェースAPOGEE Symphony I/O、マイクプリアンプAURORA AUDIO GTP8、GTQ2 Mark3、SSL XLogic Channel、モニタースピーカーYAMAHA MSP7 Studio等、メイン機材の電源ケーブルをPOWER REFERENCE-tripleC-FM、POWER STANDARD-tripleC-FMに、各音声ケーブルをtripleC-FMシリーズに、電源タップをRTPシリーズに変更しました。やはり期待通りの変化がありました。Mac→オーディオインターフェース→モニタースピーカーの音が良い方向に激変しました。音の密度が増し、同じ設定でも音量が大きくなり、音が生き生きと元気になり、艶と色気が増し、ヒステリックな高域は影を潜め、今までガラス2枚越しくらいで見ていた世界を、ガラスなしで見ることができるようになったような感覚です。自分の希望通りではない方向に変 化することを危惧していましたが、その兆候がないことを確かめられたので、 さらにアコースティックリバイブ製ケーブルの導入を進めていきました。同じ 部屋の中ですので当然のことかもしれませんが、様々な機器の電源ケーブルを アコースティックリバイブ製に変更するたびに、その機器と直接は接続されて いないMacProの動作が機敏になっていきます。マウスを動かした時のカーソルの動き、ウインドウの消える速度などが速くなっていきます。その度に、モニ タースピーカーから聞こえる音の雑味がなくなっていきました。

スピーカー周り 電源ボックス周り

RBR-1
DAW用ストレージのことに話を移しますが、私の作曲スタジオでは、ソフトウェア音源ライブラリを、2TBx6台の外部SSDに格納して使用しています。今まで 使用していたSSDは、ACアダプタを使用したものでしたので、その他2台のHDDも含め、現在はPROMISE社のPegasus2シリーズに買い替えて、アコースティックリヴァイブ゙製電源ケーブルを接続しています。また、APOGEEオーディオインターフ ェースSymphony I/OとMacProの間に接続しているApogee Symphony64 ThunderBridgeは、ACアダプタを使用した機器ですが、音声が通過する重要な部 分なので、RBR-1を使用しています。純正ACアダプタからRBR-1に変更した際には、モニタースピーカーから聴こえる音像がひとまわり以上大きくなりました。

その他に、RCI-3H、FCS-8、CS-2Q、ECI-100、RIO-5Ⅱも使用しており、今後 はCB-1DB、PSA-100等も設置する予定です。

すでに、TVアニメ「終物語」、WOWOWドラマW「5人のジュンコ」、NHKドラマ10 「愛おしくて」などの作品の劇伴では、アコースティックリヴァイブのケーブルを使用して作曲しましたが、スピーカーの出音が汚れていなくて見通しが良く、ストレスなく作曲に集中できるようになりました。生楽器の音は、レコーディングスタジオ(アバコクリエイティブスタジオ、サウンドシティスタジオ、 NHK506スタジオ等)で録りましたが、シンセサイザーの音は、全て自宅作曲スタジオで、アコースティックリヴァイブケーブルを使用して録ったものが使用され ています。2016年夏公開予定のある映画では、レコーディングスタジオ(prime sound studio form)にて生楽器収録した曲に、ギターやベース、鍵盤ハーモニ カなどを、時間の制約により自宅作曲スタジオでダビングし、その後レコーデ ィングスタジオ(アバコクリエイティブ304スタジオ)にて、5.1chサラウンドMix しました。私の自宅作曲スタジオは生楽器を録音するように作られていませんし、マイクも、唯一所有しているNUEMANN U87aiで全て録りましたが、アコースティックリヴァイブケーブルの使用により、レコーディングスタジオと比べても 遜色のない音質で収録することができました。自宅作曲スタジオでハイクオリティな音を録れるようになったことで、今後は仕事のスタイルの幅も広がりそ うです。

こうして、ほとんどのケーブルをアコースティックリヴァイブ製に変更し、一つだけ対策の必要を感じていることがあります。低域から高域まで、足枷なく 全力で音が出てくるようになり、音のスピードもものすごく速くなったことで、 超高域成分の耳への刺激が少し強いと感じることです。これはもしかすると、各音楽制作機器やソフトウェア音源が、純正ケーブル等を使用してチューニングされている影響もあるのかもしれません。ただ、これはDAWのプラグインエフ ェクトで少しだけ処理することや、場合によってはオーディオインターフェースを、他のサウンド傾向のものに買い換えることで、解決出来そうな気がしています。アコースティックリヴァイブ製品によって、せっかく手に入れたパワフルでクリーンな音ですし、先ほども書きましたが、私は、限られた時間のなるべく多くを作曲に使いたいので、比較試聴しながら、部分的に各社のケーブルを試していくような終わりのない旅には、時間を使いたくありません(時間があればそれは楽しいことだとも思いますが)。作曲家には、ケーブル選択の試行錯誤よりも優先順位の高い、やらなければならないことがたくさんあります。アコースティックリヴァイブ製品を使用してみて、それらは、作曲家の信頼を決して裏切らないことを確かめることができました。このブランドなら、試行錯誤しなくても、安心して導入することができます。私にとって、アコースティックリヴァイブ製品は、もはや鍵盤と同じくらい作曲に必要不可欠なものですので、この仕事を続ける限り、今後もずっと使い続けていくことになると思います。

羽岡佳

羽岡 佳(はねおか けい)

作曲家。1977 年東京生まれ。 日本大学芸術学部音楽学科作曲コース卒業。
主な作品
WOWOW ドラマ「下町ロケット」、フジテレビ系ドラマ「チームバタスタシリーズ」、 TBS 系ドラマ「刑事のまなざし」、NHK ドラマ「神様の赤ん坊」、映画「リアル〜 完全なる首長竜の日〜」(黒沢清監督)、テレビ朝日系「烈車戦隊トッキュウジ ャー」、アニメ「ネギま!?」、東方神起「Somebody to Love」、タッキー&翼「空 のスクリーン〜rainbow in my soul〜」、ZONE「一雫」、プチミレディ「カサナ リアル」。

http://www7a.biglobe.ne.jp/~keihaneoka/